2025-03-19

LINE経由売上向上

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LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」導入事例インタビュー

LINEを"単なる配信ツール"にしない!EC・広告と連携したMew contactの施策設計

カラコン通販「Mew contact(ミューコンタクト)」 | フリュー株式会社

https://contact.mewshop.jp/

フリュー株式会社
新規事業開発本部 カラコン事業部 EC&コミュニケーション課

竹内 聡 様
藤田 理生 様

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カラーコンタクト通販「Mew contact(ミューコンタクト)」でEC関連業務を幅広く担当されている竹内さん・藤田さんに、CRM PLUS on LINE導入の経緯から導入後の活用状況、成果などをインタビューしました。

Mew contactでは、LINE公式アカウントを「単なる配信ツール」としては捉えず、ECサイトや広告とも連携して、メッセージの伝え方や購入導線を工夫しています

「タップしてもらえるかどうかは3秒で決まると考えてデザインしています」と語る藤田さんの、Flex Messageを活用した配信クリエイティブの数々にもぜひご注目ください!

カラコン通販「Mew contact」 基本情報 ※取材時点(2025年3月)

本記事で紹介している LINE活用の成果

※1 ROAS(配信費用対効果):直近3ヶ月間(2024年12月〜2025年2月)における、自動リマインド配信経由の売上 ÷(自動リマインド配信通数に対する従量通数課金額 + CRM PLUS on LINE の月額料金)× 100 で算出。従量通数課金額は通数×3円で単純計算。CRM PLUS on LINE の月額料金は$1 = ¥147で円に換算。

※2 ID連携率:LINE公式アカウントのターゲットリーチ数に対する、ID連携がされているユーザーの割合。ターゲットリーチ(≒有効友だち数)の何割がID連携済みか(≒ID連携を活かしたセグメント配信などが可能か)を測る指標。

ユーザーから最も好評なのは、リッチメニューからの再購入導線

ー まずはMew contactと、竹内さん・藤田さんの担当領域について教えてください。

Mew contactはカラーコンタクト(以下、カラコン)を扱うECサイトです。「かわいいだけじゃなく、安心・安全におしゃれを楽しんでもらいたい」という想いで運営しており、高度管理医療機器として承認されたレンズのみ取り扱っています。

私たちは新規事業開発本部のEC&コミュニケーション課に所属しており、自社ECサイトからLINE公式アカウント、広告、楽天・Amazonなどのモールに至るまで、幅広く運用を担当しています。

ー Mew contactがCRM PLUS on LINEを導入したのは、2023年6月頃でしたね。導入から1年半ほど経った今、改めて導入の経緯と、導入後の活用・成果について伺わせてください。

CRM PLUS on LINEのことは、ECサイトの利便性向上LINEのID連携を活かしたCRM強化目的で、LINEログインを導入できるツールを探す中で見つけました。LINEログインを「単純に機能として導入できる」だけなら他にも候補はありましたが、セキュリティ面での信頼性の高さを重視してCRM PLUS on LINEを選びました

CRM PLUS on LINE導入後は、LINEログインで会員登録や再購入を簡単にできるようになっただけでなく、お客様一人ひとりに合わせたメッセージの出しわけ(セグメント配信)も可能になり、限られた配信数の中で売上を増加させることができました。

ー CRM PLUS on LINE 導入後にできるようになったことについて、それぞれ詳しく教えてください!まず、LINEログインの導入効果はいかがでしょうか。

最も売上につながっているのは、LINE公式アカウントのリッチメニューからの再購入導線です。リッチメニューの「注文履歴」をタップすると、自動でLINEログインして注文履歴ページに遷移し、そのままスムーズに購入できるようになっています。

購入後のサンクスページで実施しているお客様アンケートでも、「LINEで完結できて便利」という声を多く頂いています。カラコンは定期的に再購入する商品のため、LINEでのメッセージ配信をきっかけに便利に再購入いただける導線を用意するのは重要ですね。

また、LINE公式アカウントからの流入だけでなく、ECサイトへの会員登録・ログインにLINEログインを利用できるのも便利です。現時点で、Mew contactの会員の約30%がLINEログインの利用ユーザー(≒LINEのID連携済みユーザー)となっています。

Mew contact : 会員登録ページ・ログインページ

自動リマインド配信だけでROASは1600%超え!Flowを使った「最終注文日から30日後のクーポン配信」も効果的

ー 続いて、メッセージの出しわけ(セグメント配信)についてはどのような配信を行っていますか?

ID連携ユーザーを対象に、様々な配信を行っています。

  1. 閲覧商品のリマインド配信
  2. カートリマインド配信
  3. チェックアウトリマインド配信
  4. 【Flow】最終注文日から30日後にクーポン配信
  5. 【Flow】ID連携後のクーポン配信
  6. 【Flow】誕生日クーポンの配信 / リマインド配信

※【Flow】:CRM PLUS on LINEとShopify Flow(ワークフローの自動化アプリ)を活用した配信

1〜3のリマインド配信は、CRM PLUS on LINEの管理画面上で簡単な設定を行うだけで配信をスタートできるだけでなく、この3つの配信だけでもアプリの利用料金や配信料金に対するROAS※1 は1600%を超えており、費用対効果が高いです。

※1 ROAS(配信費用対効果):直近3ヶ月間(2024年12月〜2025年2月)における、自動リマインド配信経由の売上 ÷(自動リマインド配信通数に対する従量通数課金額 + CRM PLUS on LINE の月額料金)× 100 で算出。従量通数課金額は通数×3円で単純計算。CRM PLUS on LINE の月額料金は$1 = ¥147で円に換算。

配信経由のCVR(購入率)で見ると、チェックアウトリマインド・カートリマインドが約25%閲覧商品リマインドは約4%です。お客様の「商品ページを閲覧する→カートに入れる→チェックアウト画面に進む」という各段階に対してリマインド配信ができるので、お買い忘れの防止につながっていると思います。

Mew contact:チェックアウトリマインド配信のイメージ

ー Shopify Flowと連携した配信は、どのように行っていますか?

Shopify Flowと連携した配信は、CRM PLUS on LINEが公開している活用ブログを参照しながら設定を行いました。特に反響があったのは「最終注文日から30日後のクーポン配信」です。

最終注文日から30日後にクーポン配信するワークフローと、配信クリエイティブイメージ

CRM PLUS on LINEにはShopify Flow上で使えるトリガー(ID連携された時にワークフローを起動)やアクション(LINEでメッセージやリッチメニューを配信する)が用意されているので、自動化が柔軟にできて便利です!

他にも、初回ID連携後のメッセージや誕生日クーポン・誕生日クーポンのリマインドなどを配信しています。

Mew contact:初回ID連携後のメッセージと誕生日クーポン配信

セグメント配信自体はCRM PLUS on LINE導入前も行っていたのですが、人的コストもかかり、費用対効果の面では課題がある状況でした。

今はサポート担当の方がShopify Flowの設定も含めてサポートしてくれるため、「どうしたら売上を伸ばせるか」という、本質的なところを考える余裕が増えたと感じています!

LINE配信と遷移先ページは分けて考えるべからず!友だち数・連携数を伸ばすための工夫

ー ID連携ユーザーに向けた配信で成果をあげている様子を伺ってきましたが、そもそもの配信母数として友だち数やID連携ユーザー数を伸ばす必要があったかと思います。友だち数やID連携ユーザー数を伸ばすために実施した施策について教えてください。

大まかには下記のような施策を実施しました。

ECサイトの会員登録やログインにLINEログインを使えることが、最もユーザーにとっての利便性が高いため、それに伴ってLINEの友だち数・ID連携数が伸びやすかったです。

その他で好評だった施策としては、LINE公式アカウントの友だち限定のシークレットセールやログインボーナス施策があげられます。

ー シークレットセールはどのように開催しましたか?

ECサイト上では「?% OFFキャンペーン開催!何%OFFかは 11月27日にLINEで配信します!」という案内をし、キャンペーン期間中にLINEでクーポンメッセージを配信しました。

Mew contact:シークレットセールの実施イメージ

ー LINEの友だちになるメリットが伝わりやすい施策ですね!クリエイティブも可愛くて、目を惹かれます。

クリエイティブは、「タップしてもらえるかどうかは、3秒で決まる」と意識してデザインしています。Flex Message(フレックスメッセージ)を活用しているので、デザインの自由度が高くて楽しいです!

Mew contact:LINEメッセージ配信のクリエイティブ例

LINEで商品の良さまで伝えようとしても、ユーザーはそんなに長時間LINEのメッセージを見ないと思うんですよね。そもそも「タップしたらサイトに遷移する」ということすら伝わっていないかもしれないという前提で、「へえ、そんなのあるんだ」で終わらせない、タップしてもらえるようなデザインを心がけています。

LINEの役割はあくまでサイトにアクセスいただくことで、そこから先はサイト上で工夫すべきです。LINEのメッセージデザインと遷移先サイトのデザインを分けて考えず、「LINEでメッセージをタップした時の動機を維持したまま購入していただくには?」と総合的な目線で試行錯誤することが重要だと考えています。

LINEと遷移先ページの連携例:LINEでセール告知→遷移先ページで残り時間をポップアップ表示

ー LINEと遷移先サイトの役割分担をして、それぞれに合った工夫をしているからこそ、購入につながるLINE公式アカウント運営ができているのですね。

続いて、LINE連携ユーザー限定のログインボーナス施策についても詳しく教えてください!

LINE連携者限定で、毎日1ポイント貯まるログインボーナス施策を実施しています。

▶︎キャンペーン告知サイト

LINE公式アカウントのリッチメニューをID連携済みかどうかで出し分けており、まだ連携していない方には鍵のかかったリッチメニューを表示することで、キャンペーンに気づいてもらいやすくする工夫をしています。

Mew contact:リッチメニューの出しわけ(ID連携後に切り替え)

連携済みの方は、リッチメニューをタップするとログインボーナス画面に遷移し、ポイントをGETできる仕組みです。リッチメニューの切り替えやLINEログインには、CRM PLUS on LINEの機能を活用しています。

ログインボーナス施策を実施し始めてから少し後、さらに多くの方に友だち追加していただくために、友だち追加広告やリスティング広告でのLINE訴求を強化し始めたのですが……広告経由で友だちになってくれた方にも、リッチメニューで連携者限定キャンペーンを知ってもらえたこともあり、友だち数が増えただけでなく、ID連携数やLINE経由売上も順調に伸びる結果になりました。

ー 広告施策とリッチメニューの工夫について、次章で詳しく伺わせてください!

友だち追加促進広告とあわせたリッチメニューの工夫で、友だち数だけでなくID連携数や売上も伸長

ー 友だち追加を促進する広告について、具体的にどのような施策を実施しましたか?

LINEの友だち追加広告とGoogleなどのリスティング広告を実施しましたが、特に影響が大きかったのはリスティング広告でした。

 Mew contact:リスティング広告LPでのLINE友だち追加・ID連携訴求ポップアップ

元々リスティング広告のLPでは人気商品の広告限定クーポンを訴求していたのですが、一度購入したきりで2回目以降の購入になかなか繋がらないという課題がありました。

カラコンは消耗品かつリピート性の高い商品のため、「まずはLINEで接点を持ち、購入から一定期間経った時にメッセージを配信することで、Mew contactを思い出してもらえるようにする方がいいのではないか」と考え、LINE公式アカウントの友だち追加・ID連携をポップアップで訴求する方針に変えました。この施策を実施するために、広告の指標を直接売上やROASから友だちの追加数に変更さえしましたね。

ー リスティング広告の指標を友だち追加数に変更するのは、業界の通例からすると思い切った変更のように思えます。LINE公式アカウントが売上につながるチャネルだと評価いただいているからこそでしょうか。

そうですね。LINE連携してくれている方は、Mew contactを愛用してくれている方も相対的に多いですし、LINE連携いただくことでリッチメニューからの再購入導線など便利な顧客体験も提供できるため、今後も積極的に伸ばしていきたいと考えた結果です。

LINEの友だち追加を広告のメイン訴求に変更した前後3ヶ月を比較すると、新規友だち追加数は月平均800人ほど増加しました。同期間での新規ID連携ユーザー数も月平均400人ほど伸びています。ID連携ユーザー数が伸びると、前述した様々なセグメント配信※3 の配信対象者数も伸びるため、LINE経由の売上も好調に推移しています。

※3 「自動リマインド配信だけでROASは1600%超え!Flowを使った『最終購入日から30日後のクーポン配信』も効果的」章 参照

友だち追加数だけでなくID連携ユーザー数も伸びた要因は複数考えられますが、広告のキャッチコピーでも「(友だち追加とID連携で)2回トクする」と伝えていることや、リッチメニューで連携者限定クーポンやログインボーナスを訴求できたことなどが挙げられます。

Mew contact:広告LPから友だち追加した方に、リッチメニューでID連携を訴求

ー ID連携促進を目的に広告を運用する場合は、友だち追加後にユーザーが目にするリッチメニューもあわせて工夫することが重要ですね!

ID連携率70%を活かし、今後もLINE配信パーソナライズを強化

ー 最後に、今後のLINE活用の展望を教えてください。

カラコンを初めて買う人や他のサイトで買っている人にも選ばれる理由を作るべく、Mew contactがユーザーの皆様にとってもっと身近な存在になれるような取り組みを増やしていこうと考えています。前述したログインボーナス施策や、シークレットセールなどもこの一環です。

Mew contactのLINE公式アカウントはID連携率※2 70%以上と、多くの方にLINE連携いただいているので、その分LINEでパーソナライズできる施策もまだまだ多いです。

※2 ID連携率:LINE公式アカウントのターゲットリーチ数に対する、ID連携がされているユーザーの割合。ターゲットリーチ(≒有効友だち数)の何割がID連携済みか(≒ID連携を活かしたセグメント配信などが可能か)を測る指標。

例えば、「この商品を買った人はこちらも買っています」のようなレコメンド配信で新たな商品に出会っていただいたり、複数回購入いただいている方にはその方の購入サイクルに合わせたリマインド配信を送ったりと、一人ひとりのお客様に合った配信を目指して今後も改善していければと思います。

ー 今後もCRM PLUS on LINEでサポートさせていただきます!お話しいただきありがとうございました!

※記事の内容は掲載時点(2025年3月時点)のものです。

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