2026-03-11
店舗・EC LINE連携
LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」導入事例インタビュー


PAPABUBBLE(パパブブレ)公式オンラインストア / 直営店舗
株式会社PAPABUBBLE
インタビュイー
株式会社PAPABUBBLE
社長室 室長 鄧湘蓉(ロン) 様
株式会社PAPABUBBLE
マーケティング・広報 長尾 怜央菜 様
・・・・
2003年にスペイン・バルセロナで誕生したキャンディ専門店、PAPABUBBLE(パパブブレ)。「ワクワクしなくちゃ、お菓子じゃない」をキャッチフレーズに、伝統的なアメ細工の技術を“体験”として届けるブランドへと進化を続けています。
そんなPAPABUBBLEでは、日本上陸20周年という節目を迎え、「PAPABUBBLEの会員でいることのワクワク感」を軸に、メンバーシッププログラムをリニューアルしています。
CRM PLUS on LINEでは、PAPABUBBLE様の会員ランクや店舗・ECの購買データをもとにしたセグメント配信などを中心に、LINE施策における支援をしてきました。
今回の取り組みでは、同じフィードフォースグループのアプリである「らんキィ」「Omni Hub」とも連携し、メンバーシッププログラムのリニューアル設計から、具体的なLINE配信施策の実装・運用までを一体で支援しています。
本記事では、メンバーシップリニューアルの取り組み背景や設計、会員ランク×LINE配信による施策と成果について、鄧湘蓉(ロン) 様、長尾様にインタビューしました。
※取材時点(2025年12月)
きっかけのひとつは、日本上陸20周年という節目でした。「記念企画のひとつ」として構想を進める中で、リニューアルの検討も背中を押された形です。
また、当時の制度は、最上位ランクに到達した後の追加メリットがなく、ランクアップしてもお客様にとって魅力を感じにくい設計になっていました。そのため、会員証を提示する「理由」や「楽しみ」が生まれにくく、会計時に会員証を出す動機づけが弱まっていきました。
店頭からも「会員証の提示率が下がっている」「ランク制度の良さを十分に届けきれていない」といった現場の声が直接上がっており、課題感がより明確になっていました。
もうひとつ大きかったのが、提示率が下がることでお客さまの情報が十分に把握できていなかったことです。どのくらいの頻度で購入してくださっているのか、どんな層のお客さまが多いのかといった点が見えづらく、CRMの観点でも課題がありました。
「誰に、どんな情報を届けるのか」をきちんと設計するためにも、顧客データを可視化できる仕組みとして、ランクシステムを導入したいと考えるようになったんです。

「PAPABUBBLEの会員でいることのワクワク感」を起点に検討を始めました。特典の内容を分かりやすく整理し、「自然と会員登録したくなる」「使い続けたくなる」仕組みになるよう意識して設計しました。
具体的には、過去の会員データを分析し、客単価やLTV、購入頻度をもとに、各ランクの到達条件や特典内容を設計しています。

ランクアップの上限金額も、実際の購買データに即した形で設定し、「無理なく、かつ目標を持って楽しめる」制度を目指しました。
また、特典の受け取り方法を設計する際に重視したのは、OMOの考え方です。ワンスター・ツースターの特典は店頭で受け取れますが、スリースター以上の上位ランクは、オンラインストアで申し込みを行っていただき、発送する形にしました。
この狙いは、近所に店舗がない地域にお住まいの会員の方にも、店舗利用が中心のお客様と同じように特典を受け取り、PAPABUBBLEのブランド体験を楽しめるようにしたい、という思いがありました。
同時に、店舗中心でご利用いただいていたお客さまにとっても、特典交換をきっかけにオンラインでのお買い物を気軽に体験していただけるようにも設計しています。
実際に特典の受け取りを通じて「0円購入」という形でオンラインストアをご利用いただくことで、お客さまの情報をカートに登録ができるため、将来的にオンラインで購入する際にスムーズに購入していただける仕組みを意識していました。

・会員ランク制度:らんキィ
・Shopify・店舗の会員連携:Omni Hub
・Shopify - LINE連携:CRM PLUS on LINE
具体的な運用では、「どのタイミングで、どのタグを付けると運用・集計がしやすいか」を先に定義し、Shopify Flowの設計とタグ付与の仕組みをかなり工夫していただきました。

まず、会員がランクアップ条件の購入金額を達成すると、らんキィ側のメタフィールド(会員情報)を更新します。その更新をトリガーにShopify Flowが発火し、会員タグ(例:ワンスター/ツースター)が自動で付与・更新されます。
タグが更新された後は、ノベルティ交換の案内がLINEやメールに自動配信されます。さらに、マイページ上には交換用クーポンが自動で表示される設計にしました。
.png)
これにより、お客様は「通知」でも「マイページ」でも迷わず交換手続きに進める状態をつくっています。
PAPABUBBLEにおけるリニューアル後のメンバーシッププログラムの詳細は以下の記事をご参考ください。
▼らんキィのインタビュー記事はこちら
半年で最上位ランク会員数が想定の140%に。「まず会話を生む」会員ランク設計で変わったPAPABUBBLEの顧客との関係。
▼Omni Hubのインタビュー記事はこちら
会員ランクを軸に店舗とECがつながるPAPABUBBLEが取り組むOMOなメンバーシップとは
店頭での交換(ワンスター/ツースター)についても、交換状況が追えるように運用を整えています。店舗でノベルティ交換が行われた際には、スマレジ側で取引タグを付与することで、スマレジ端末上でもShopify管理画面でも交換状況を把握できます。
一方、スリースター以上(スリースター/スペシャル)の特典は、オンラインでの「0円購入」という形で交換してもらうフローにしました。ただし、一般のお客様が誤って0円商品を注文してしまわないように、対象会員だけが閲覧できるシークレット商品ページを用意しています。
ノベルティ交換が完了すると、再度Shopify Flowで設計したワークフローのトリガーが発火し、「交換済み」タグが自動で付与されます。
あわせてマイページ上のクーポン表示も「交換済み」に切り替わり、シークレットページへのアクセス権も自動で解除される仕様にしています。これにより、お客様は自分の交換状況をマイページで確認でき、運営側もタグの有無を見れば交換率や進捗を正確に管理できます。
このように、ランク判定から案内配信、交換、交換完了の反映までを一連の自動フローとして設計し、運用負荷を抑えつつ、店舗・EC横断での体験とデータ管理を両立させています。
これまではLINE公式アカウントの絞り込み配信を中心にオーディエンス設定をしていましたが、購買履歴と組み合わせた細かなターゲティングが難しく、配信後もコンバージョンを分析しづらい状態でした。
現在は、「CRM PLUS on LINE」「らんキィ」「Omni Hub」を連携させることで、会員ランクやこれまでの利用状況に応じて、お客様に合わせたメッセージを届けられています。
また、クーポンについても一律に配布するのではなく、会員ランクや利用状況に合わせて、幅を持たせたご案内ができるようになりました。
例えば、次のご利用のきっかけとなる内容(10%OFFクーポン)から、日頃の感謝の気持ちを込めた内容(20%OFFクーポン)まで、段階的な配信を設計しています。

それぞれのお客様に合った形で情報を届けられるようになり、結果としてコンバージョンの改善にもつながっていると感じています。
新たなメンバーシップでは、会員ステージに応じたステータスリワードとして、より魅力的なサービスや特典をお楽しみいただける設計を考えていました。
そのためにも、リニューアル時に会員ステータスのリセットは必要でしたが、これまで継続して会員でいてくださった方に、結果として損をさせてしまってはいけない、という思いがありました。
そこで、これまでの感謝の気持ちをお伝えする意味も込めて、季節限定フレーバーのキャンディと交換できるクーポンを、旧制度でツースター以上だった会員の方にLINEでお届けしました。
店舗側でも背景を共有し、特典のお渡しだけで終わらせるのではなく、季節商品や人気フレーバーをご紹介するなど、自然な会話が生まれる接客を意識して運用しました。
結果的に多くの方にご来店いただき、特典の交換とあわせて商品をご購入くださるお客様も多く見られています。LINEの配信施策としてもROASは1500%※1と費用対効果の高い取り組みとなり、店舗に足を運ぶ「身近な接点」になれていることを実感できました。
※1 ROASとは、Return On Advertising Spendの頭文字をとった略語。かけた広告宣伝費に対してどれだけ売上が上がったかを測る指標。計算式は、配信後2週間以内に発生した受信者の貢献売上 ÷ LINE配信費用×100(%)。

ワンスターのお客様の場合は、20gのキャンディを無料で交換できる特典を用意しており、まずはPAPABUBBLEの商品を楽しんでいただくところからスタートしています。一方で、特典の受け取りだけで終わってしまうと、その後に改めて接点を持ちづらくなってしまう点は、運用上のひとつの課題でした。
そこで、特典を受け取ったあと、一定期間(例:3日間)ご利用がないお客様を対象に、LINEを用いて段階的なステップ配信を行なっています。クーポンなどを通じて、「次はどんなワクワクや楽しみ方ができるか」をお伝えして、次のアクションにつなげていく設計です。
一度でも購入体験をしていただくことで、その後のコミュニケーションが取りやすくなり、継続的にブランドとの接点を持っていただけるようになります。そのため、この施策では購入金額を大きく引き上げることよりも、まずは気軽にもう一度楽しんでいただくことを重視しています。
各種リマインド配信の中で、現在もっとも効果を感じているのが、チェックアウトリマインド配信です。
すでに購入の最終段階まで進んでいるお客様を対象としているため、もともと購入意欲が高い状態にある点が背景としてあります。
CRM PLUS on LINEのチェックアウトリマインド機能を活用することで、購入手続きの途中で間が空いてしまった場合でも、無理のないタイミングでそっとお知らせを届けられるようになりました。その結果、CVRの改善につながっています。
また、配信経由の成果についても計測できており、ROASは350%※2を超える結果も出ています。
※2 売上÷(配信数×¥3)×100(%)

今回のメンバーシップ制度は、毎年7月に会員ランクをリセットする設計としています。そのため、次回のリセットとなる2026年7月に向けて、お客様の声や利用状況を踏まえながら、より良い体験を届けられるように特典内容や制度設計をブラッシュアップできればと考えています。
まだ具体的に「これをやる」と決めて動けている状況ではありません。ただ、7月のリセットをひとつの区切りとして、この1年間の運用結果がしっかり見えてくるタイミングだと考えています。
実際の数値や反応を分析したうえで、
・ランク構成をどうするか
・ランクアップ条件の金額を調整するか
・特典内容を増やしたり、見直したりするか
といった点については、今後検討していくことになると思います。今はまず「1年間やってみた結果」をきちんと振り返り、そのうえで次の設計を考えていくフェーズですね。
また、検討が進んだタイミングで、ぜひご相談させてください。

※記事の内容は取材時点(2025年12月)のものです。
CRM PLUS on LINEに関するお問い合わせやご相談など、お気軽にお問い合わせください。