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2025-09-02

店舗・EC LINE連携

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LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」導入事例インタビュー

枝もの定期便からカフェの出店へ 届けたい体験から逆算した、SiKiTOのShopifyアプリ活用

SiKiTO(シキト)公式オンラインショップ | 株式会社TRINUS

https://sikito.com/

SiKiTO CAFE(シキトカフェ)| 株式会社四季とカフェ

https://sikito.com/pages/cafe

インタビュイー
株式会社TRINUS
鳴海 航太 様

「SiKiTO(シキト)公式オンラインショップ」と「SiKiTO CAFE(シキトカフェ)」において、主にマーケティングを担当し、ロジスティクスやシステム関連まで幅広く携わっている。

・・・・

「SiKiTO」ブランドとして初の実店舗カフェ「SiKiTO CAFE」を構えるにあたり、4つのShopifyアプリを導入いただいた株式会社TRINUSの鳴海様に、アプリ選定のポイントや活用方法をインタビューしました。

「店舗とShopifyの会員データを一元化したい」
「一元化した顧客データをもとに、アプリやLINEでのコミュニケーションを最適化したい」
という際に、一緒に導入されることの多い組み合わせです。

とても丁寧に顧客体験を設計されているSiKiTO様。各アプリをどのような位置付けで、どのように活用しているのか?参考になるお話が詰まっています。

※本記事は、各アプリの提供企業(株式会社Stack・株式会社リワイア・株式会社ソーシャルPLUS)の共同インタビューを元に執筆しました。

目次

店舗(カフェ)とECどちらのお客様にも、SiKiTOならではの世界観と価値を届けたい

ー まずはSiKiTO(シキト)の概要を教えてください。

SiKiTO公式オンラインストアでは、四季折々の枝ものをお届けする「枝もの定期便」を中心に、枝ものを飾るための花器や季節の飲み物など、暮らしに四季をもたらす様々なアイテムを展開しています。

SiKiTO公式オンラインストアより

📝「枝もの定期便」などユニークな商品の数々を展開する株式会社TRINUSの歴史については、こちらの記事(SiKiTO運営企業 TRINUS設立10周年のあゆみ)を併せてご覧ください!

画像引用:SiKiTO運営企業 TRINUS設立10周年のあゆみ

2024年9月には「四季のうつろいを、愛おしむカフェ。」をコンセプトにした「SiKiTO CAFE(シキトカフェ)」を海浜幕張にオープンしました。そして2025年6月30日、2店舗目を日本橋にオープンしたところです。

2025年6月にオープンした「SiKiTO CAFE 日本橋店」

ー 今回4つのアプリ(Appify - モバイルアプリ・VIP - 会員プログラム・Omni Hub・CRM PLUS on LINE)を導入検討いただいたのは、SiKiTO CAFEのオープンを見据えていた時期でしたよね。なぜ「枝もの定期便」を中心としたECから、カフェの出店へと事業を拡大していったのでしょうか。

ECでは「枝もの定期便」を中心に展開してきましたが、SiKiTOのコンセプトである「四季」をオンライン上だけでなく、直接体験いただける場を提供したいと考え、SiKiTO CAFEをオープンしました。

日本の豊かな四季も、忙しい日常の中では見過ごされがちです。カフェでは、季節の枝ものや食材を通じて、その移ろいを愉しめる空間を提供しています。また、店内の植物が少しずつ変化する様子や木製家具のナチュラルな雰囲気の中で、食事や読書、家族や友人とのお喋りなど、思い思いの時間を過ごしていただけます。

オンとオフの境目で心がほっとする“庭”のような場所を目指し、枝ものに馴染みのない方にも自然にSiKiTOの世界観を知っていただける場にしたいと考えました。

SiKiTO CAFEの店内の様子。「枝もの定期便」でも人気のドウダンツツジなど、季節の枝ものを楽しめる。

ー カフェとECのクロスユースも意識しているのですか?

はい。カフェで枝ものや花器を気に入って、枝もの定期便を始められるお客様もいらっしゃいます。

Shopifyアプリ「VIP - 会員プログラム」「Appify - モバイルアプリ」「Omni Hub」を導入したことで店舗・ECのポイント連携ができるようになったので、店舗とECのポイント連携や会員向けクーポンの配布が可能になり、お客様にとってもメリットのあるご案内が店頭でできるようになりました。

店頭で会員バーコードを読み込むと、Shopify上でタグが付与されるため、データ管理がしやすく、利用状況の分析にも役立ちます。

ただし、クロスユース率を追うこと自体が目的ではありません。大切なのは、「お客様が何に価値を感じてくださるか」を基点に、自然で心地よいコミュニケーションを設計することだと考えています。その結果として、店舗とECのクロスユースが向上すれば理想的です。

株式会社TRINUS 鳴海様

例えば、カフェは都内近郊に2店舗しかないため、限定クーポンや新メニューの情報は、なかなか来店が難しい方には配信せず、都内近郊のお客様のみに届けるようにしています。

また、枝もの定期便の契約サイズに応じて花器を提案するなどのメッセージの出しわけも、今回のアプリ導入(Omni HubCRM PLUS on LINE)で実施可能になりました。

ー 店舗とECのデータの一元化は、お客様とSiKiTOの関わり方に合わせて、コミュニケーションのとり方を柔軟に変えるために実施されたのですね。

枝もの定期便については、仕入れや下処理、品質管理にこだわること自体がSiKiTOの強みですが、より差別化するためには「お客様の体験価値や世界観」を大切にすることが欠かせないと考えています。

そのため、会報誌を同梱して暮らしに四季を感じていただいたり、既存のお客様をリースやスワッグづくりのワークショップにご招待したりするなど、特別な体験を設計しています。

また、ECでの購入履歴やカフェの利用状況に応じて、一人ひとりに合った配信にも力を入れています。たとえば、枝もの定期便の新規契約者向け割引メッセージは既存会員に届かないようにするなど、細やかな配慮を欠かさないことが大切だと考えています。

こうした体験設計を実現するために、「すべてのデータをShopify上に一元化し、適切な形でお客様に情報を届けられる状態にしておくこと」を重視しました。

SiKiTOが毎月発行している会報誌

実現したい顧客体験から逆算して選んだ4つのShopifyアプリ アプリ間の連携もスムーズに実現

ー 今回、4つのアプリ(Appify - モバイルアプリ・VIP - 会員プログラム・Omni Hub・CRM PLUS on LINE)を導入いただきましたが、どのような経緯で検討を進めていったのでしょうか。

2024年9月のSiKiTO CAFEオープンを見据え、半年前くらいから情報収集を始めたと思います。実店舗をオープンする上で、まずは店舗とECの顧客データの一元化と店頭でのクーポン利用、会員ランクの導入を実現できるアプリを探していました

「店頭でクーポンを利用するなら、モバイルアプリがあった方が良いだろう」と考え、モバイルアプリには「Appify - モバイルアプリ」を、会員ランクなどロイヤルティプログラムの構築には「VIP - 会員プログラム」を採用しました。そして店舗とECの顧客データの一元化には「Omni Hub」を採用し、最後にこれらのアプリと連携実績の多い「CRM PLUS on LINE」の導入を決めたという流れです。

ー 各アプリの選定のポイントについて詳しく教えてください!
まず、「Appify - モバイルアプリ」と「VIP - 会員プログラム」を選んだ決め手は何だったのでしょうか。

選定の決め手は、コストパフォーマンスとサポートの手厚さです。Shopifyでモバイルアプリを作るなら、株式会社Stackが提供している「Appify - モバイルアプリ」が第一候補だと考えました。

さらに、同社の「VIP - 会員プログラム」を組み合わせることで、会員ランクやポイント施策も展開できるため、セットで導入を決めています。

「Appify - モバイルアプリ」と「VIP - 会員プログラム」をセットで導入

実際の運用面でも、「Appify - モバイルアプリ」には店頭で利用できるクーポン配信機能があり、クーポン画像にQRコードを掲載すれば、レジで読み込むだけで割引が適用可能です。これにより手作業が不要になり、オペレーションミスを防げていると思います。

Appify - モバイルアプリ:クーポン機能の活用イメージ

Appify - モバイルアプリ:クーポンチケットの作成画面イメージ

Shopify Flowにも対応しているため、細かな条件設定による配信が可能な点も大きなメリットです。

ロイヤルティプログラム(ポイント・会員ランクの設計)の構築面では、「ただのポイント値引き」だけにならないよう、会員ランクに応じたイベント招待などを組み込んでいます。

ー 次に、店舗とECのデータの一元化に「Omni Hub」を選んだ経緯を教えてください。

SiKiTO CAFEをオープンするにあたって、POSシステム「スマレジ」を導入し、スマレジ上の会員データとShopify上の会員データを連携させるために「Omni Hub」を導入しました。

「店舗(カフェ)とEC共通のポイントを貯め、会員ランクに反映可能なこと」が主な選定軸でしたが、「VIP - 会員プログラム」と「Omni Hub」を連携することで、スムーズに実現できました。

「Omni Hub」には、カフェ利用のお客様へのポイント付与・キャンセルの即時反映や、レシートからのポイント後付けなど、便利な機能も多いです。

レシートに印刷されたQRコードからポイントの後付けが可能(機能詳細:レシート売上連携機能

ー 最後に、「CRM PLUS on LINE」を導入いただいた経緯も教えてください。

以前は他社のLINE連携ツールを使用していましたが、友だち数に応じた従量課金が負担となっていたのと、Shopifyの顧客データをシームレスに活用できないことが課題でした。見直しを検討していた時に、「Omni Hub」や「Appify - モバイルアプリ」「VIP - 会員プログラム」と連携実績の多い「CRM PLUS on LINE」を見つけ、導入に至りました。

CRM PLUS on LINEはID連携ユーザー数に応じた従量課金制のため、必要な分だけの費用で運用でき、費用対効果を保ちやすいのが特徴です。また、Shopify上の顧客データを活用しながら、LINE上でより効果的なコミュニケーションが取れる点も魅力で、何よりサポートのクオリティが高く、「移行して本当によかった」と感じています。

ー こうして4つのアプリ(Appify - モバイルアプリ・VIP - 会員プログラム・Omni Hub・CRM PLUS on LINE)を導入いただきましたが、導入してみての率直な感想を教えてください。

今回導入した4つのアプリ(Appify - モバイルアプリ・VIP - 会員プログラム・Omni Hub・CRM PLUS on LINE)は、すべてShopify Flow」に対応しており、定型業務の自動化による業務効率化だけでなく、マーケティング施策の幅も大きく広がったと感じています。

さらに、どのベンダーさんもサポートが非常に手厚くて、本当に助かっています。「1聞いたら10返してくれる」ような対応をしてくれる会社って、実はなかなかないと思います。

自社アプリに関係のない内容――例えばメルマガアプリについての質問にも、快く答えてくれることもあって、とても心強い存在です。

Flowを活用した連携方法含め、活用のサポートコンテンツも各社充実していますよね。事業者目線でちゃんとためになるコンテンツを出してくれていてありがたいです。

株式会社TRINUS 鳴海様

ー Shopify Flowを介して他のアプリと連携活用しやすいのもShopifyの強みなので、アプリベンダーとしてもその強みを活かさない手はないと思っています!
各アプリの連携活用について、具体的にはどのような施策を実施していますか?

「Shopify Flow」でワークフローを設定し、ポイント失効の7日前に有効期限をLINEで自動通知しています。

これにより、気づかないうちにポイントを失効させてしまうお客様にも事前にお知らせできるようになりました。実際にこの通知を経由したポイント利用による購入も増えており、お客様のお買い物体験の向上につながっています。

また、SiKiTO CAFEにおけるポスティング施策にも、各アプリ( Appify - モバイルアプリ・Omni Hub・CRM PLUS on LINE )を活用しています

具体的には、まず近隣にお住まいの方へ「アプリをダウンロードして会員登録いただくと10%割引」というチラシをポスティングしました。実際にアプリ(Appify - モバイルアプリ)をダウンロードして登録された方には、店頭会計時にQRコードをスキャンしていただきます。

SiKiTO CAFE キャンペーン実施イメージ

スキャンした方には特定の顧客タグを付与し、そのタグをもとにアプリ上で限定クーポンを配信。加えてLINE(CRM PLUS on LINE)でも配信を行い、継続的なコミュニケーションにつなげています。

この仕組みによって、カフェを訪れるきっかけを提供するだけでなく、来店後も継続的にお客様と接点を持つことができるようになりました。

アプリは便利なお買い物の窓口に LINEは購入状況に応じた出しわけを重視

ー 顧客接点としてLINE・メルマガ・アプリなどを活用されていますが、それぞれどのような役割を担っているのでしょうか。

まずLINEは、ユーザーの利用頻度が高く開封率も良いので、瞬間的なリーチに強いメディアだと捉えています。新商品や再入荷、キャンペーン情報など、「認知」や「興味・関心」を獲得する場ですね。

一方、メルマガは商品ページ並みの情報量をもたせており、認知や興味を得るだけでなく、購入につなげることを目的としています。

アプリについては、カフェ出店を機にスタートしました。カフェに再来店いただくためのクーポン配信や、オンラインとオフラインをつなぐ役割を担っています。そのために「VIP - 会員プログラム」や「Omni Hub」を活用し、ポイントの共通化もスムーズに実現できました。

少し脱線しますが、Instagramはお客様とのコミュニケーションを重視しており、リポストを中心に投稿することでエンゲージメント強化を図っています。

各チャネルを活用したCRMにおいて、最終的には売上、つまりLTV向上を目指しています。ただ、それは企業側の目線にすぎません。あくまで「お客様にとって何が価値になるのか」を基点に、日々試行錯誤を重ねています。

ー 各チャネルの特性に合わせた設計をされているんですね!中でもLINEについては、最近様々な配信施策を始めたところかと思いますが、現時点での所感を教えてください。

LINEは、まだまだ活用の幅が広がると思っています。最近LINEで再入荷通知やカゴ落ちリマインドの配信をスタートしたばかりですが、再入荷通知のCVRは約50%カゴ落ちリマインドの購入率は約25%と高い数字が出ています。

LINEでの自動リマインド配信イメージ

ー 他にもCRM PLUS on LINEを活用して配信しているメッセージはありますか?

サクラの季節には、枝もの定期便の未契約ユーザーを対象としたキャンペーンを実施しました。

ただ、既に契約されている方にも同様のメッセージを配信してしまうと、「もう利用しているのに」といった不公平感を与えてしまう可能性があります。そこで「CRM PLUS on LINE」を活用し、契約状況に応じた配信内容の出し分けを行ったことで、ユーザー体験を損なうことなくアプローチできました。

結果として、開封率は60%を超え、通常の配信と比較しても高い反応が得られました。

枝もの定期便キャンペーンのLINE配信イメージ

関連して、「枝もの定期便」をご契約いただいた方に、契約プランに応じた花器をご提案するメッセージ配信の実施を企画中です。CRM PLUS on LINEの「販売数ランキング」機能を活用し、「Shopifyの顧客セグメント(枝もの定期便を契約中)」と「Shopifyの商品コレクション(60cm・100cm・140cmの枝もの向け花器)」で販売数のクロス集計を行って、その結果をLINEで配信しようと考えています。

枝もの定期便の契約プランに合わせた、花器の売れ筋ランキングのLINE配信イメージ

ー お客様の状況に合わせて、メッセージを出し分けているのですね。

はい。LINEはお客様との距離が近いコミュニケーションツールだからこそ、「自分に関係のない情報が送られてきた」と感じさせてしまう体験は、できる限り避けたいと考えています。SiKiTO CAFE(日本橋店)のオープンを記念した限定クーポンの告知をLINEで配信する際も、近隣にお住まいの方だけに配信できるよう設定しました。

CRM PLUS on LINEでは、Shopifyの顧客セグメントを活用してメッセージの配信対象を絞り込めるため、お客様の居住地情報をもとにセグメント配信を行えるのが便利です。

SiKiTO CAFE(日本橋店)オープン記念クーポンのLINE配信イメージ

今後は配信自動化やコンテンツの拡充、店舗ごとの分析を強化

ー 最後に、今後さらに注力していきたいことについて教えてください。

今後は、ステップ配信などの自動配信をさらに強化していきたいと考えています。

現状マーケティング担当は私ひとりということもあり、メルマガ・LINE・アプリ用にコンテンツを個別に作り分けるのは、どうしてもリソース的に厳しい場面もあります。そのため、できるだけコンテンツを効果的に転用しながら運用していけたらと思っています。

直前にも触れた「枝もの定期便のご契約者の方に、プランに応じた花器をおすすめするメッセージ配信」のように、ユーザーの状況に合わせて最適なメッセージを配信する施策は、今後さらに広げていきたいです。

ただし、自動化ありきで「無駄打ち」を増やしてしまったら本末転倒です。あくまで「価値のあることだけを効率化する」という視点は大切にしていきたいと考えています。

ー 顧客体験面でも悪影響でしょうし、LINEの場合は通数課金もかかりますからね。
アプリや店舗(カフェ)関連ではいかがですか?

「物を買う」だけではない価値を感じていただけるように、読みものなどのコンテンツを徐々に充実できればと思っています。

また、SiKiTO CAFEの2店舗目もオープンしたので、「Omni Hub」を活用した店舗ごとの分析もチャレンジできればと考えています。(参考:Omni Hub、販売員・客層情報も連携可能に

ー 今後も各アプリ一丸となってサポートしていければと思います!お話しいただきありがとうございました!

あとがき

SiKiTO初の書籍『 毎日の暮らしを楽しむ四季の「 枝もの」』も発売中です!四季折々の枝ものの写真はもちろん、枝ものに関する基礎知識や飾り方のポイントなど、枝ものの魅力が愛情たっぷりにまとめられています。

株式会社TRINUS 鳴海さんに書籍を見せていただきました!

※記事の内容は掲載時点(2025年9月)のものです。

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