2026-01-22
店舗・EC LINE連携
LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」導入事例インタビュー


生活の木 公式オンラインショップ および 直営専門店 | 株式会社生活の木
ハーブ・アロマテラピー専門店として全国に80店舗以上を展開。2025年9月には70周年を迎えました。
インタビュイー
株式会社生活の木 マーケティング本部
中村 佳央 様
2014年株式会社生活の木に入社。店舗・マーケティングの部門を経て2022年よりEC事業本部を担当。2024年に自社ECをShopifyにリプレイスを行った。2025年よりB2B、B2Cをまたいだユニファイドコマースの進化のため、マーケティング本部を管轄。
・・・・
店舗とECを横断したCRM施策を実現するには、「データを一元管理し、CRMに活用できる状態にすること」、「具体的な活用イメージを描いた上で、どのデータを集めるか決めること」が極めて重要です。
「生活の木」様では、Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」を活用し、店頭での会員登録をLINEログインで簡略化。導入3ヶ月でLINE会員(LINEログインで会員登録またはID連携を行った会員)は1万人を突破し、Shopifyに集約したデータを元にした様々なLINE施策で成果をあげています。
本記事では、どのようなデータを集め、どのように施策に活かしているのか、現場での取り組みを中心に詳しくご紹介します。
※全て掲載時点(2026年1月)
生活の木は、ハーブ、アロマテラピー関連商品の原材料の輸入、製造そして販売までを流通一環で行っているメーカー兼小売りの企業です。「自然・健康・楽しさ」をコンセプトにWellness & Well-beingを提案しており、2025年9月には創業70周年を迎えました。
全国約80店舗の「生活の木」直営店や公式オンラインサイト、カルチャースクール「ハーバルライフカレッジ」の運営を通じて、ハーブやアロマを通じてお客様の生活を豊かにするお手伝いをしています。ハーブやエッセンシャルオイルなどを使った、気軽に楽しめるワークショップなども実施しています。

ひとことでいうと、新規会員の獲得のためです。
「生活の木」のお客様はリピーターの方が多く、収益面でも半数以上を占めています。多くのお客様にリピートいただけているのは嬉しいことですが、新規のお客様とも接点を持ち、長いお付き合いに繋げていく施策も重要です。
CRM PLUS on LINEのLINEログイン機能を使えば、店頭でも簡単に会員登録ができます。さらに、会員登録時にLINE公式アカウントへの友だち追加やID連携も完了できるため、その後のLINE活用につなげやすいのも大きなメリットでした。

また、フィードフォースグループが提供するオムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」と総合ポイントアプリ「どこポイ」も併せて導入したことで、店舗・EC間の会員情報やポイントの連携も実現できました。

CRM PLUS on LINEの導入後3ヶ月でLINE会員(LINEログインで会員登録またはID連携を行った会員)は1万人を超え、その半数が新規会員です。これほど新規会員登録の増加につながったチャネルはLINEが初めてで、導入効果を実感しています。
これまでは「店頭での会員登録=モバイルアプリをダウンロードして会員登録」だったため、ダウンロードの手間が会員登録のハードルになってしまうこともありました。「生活の木」は百貨店など総合商業施設内にも多く出店しているため、「電波が悪くてアプリをダウンロードできない」という声も多かったです。
その点、LINEアプリは既にインストールしているお客様が多く、LINEの登録情報を元にしたフォームアシストも可能なため、店頭での登録がスムーズです。この利便性の高さが、店頭での会員登録増加につながったと捉えています。

店頭でLINEのご案内を始めてみて驚いたのですが、「LINE登録ありがとうございます」というメッセージを送るだけで、リッチメニューからECにアクセスして再購入される方も多くいらっしゃいました。サンクスメッセージをきっかけに「生活の木」のことを思い出していただけているようで、店舗で試した商品をECで10個まとめ買いされるなどの行動も見えてきています。LINEが「生活の木」とお客様の身近な接点になれているようで嬉しいです。
まず前提として、「生活の木」では店舗とECのお客様を区別していません。店舗でもECでも、お客様にとって便利な場所でお買い物いただければと考えています。
ただ、Web広告で「生活の木」を知ってECで初回購入いただく場合、平均購入回数は約1.3回とほぼ1回きりになってしまっているのが課題でした。店舗で初回購入いただいた場合の平均購入回数は約3.7回のため、やはり店舗で実際に商品を手に取っていただいて、様々な香りの組み合わせを体験いただくことが大切なのだと思います。
そこで、ECで初回購入いただいた方向けのLINEメッセージを工夫しました。ECでの2回目購入をおすすめするのではなく、店舗に足を運んでいただくためのメッセージに変えたんです。
「店舗では今こういう体験ができます」「試飲をやっているので、ぜひお試しください」というメッセージを送ると、広告経由でECで初回購入いただいた方の平均購入回数が、約1.3回から約3.3回まで伸びました。ECでの初回購入フローの中で、「LINEで会員登録する≒LINEで接点を持つ」という選択肢が生まれたことで実現できた施策だと思います。

ID連携されていると、LINEメッセージの出しわけの自由度がグッと上がりますね。
「生活の木」のLINE公式アカウントでは、基本的に全ての友だちへの一斉配信は行わず、購入履歴などでセグメントしたメッセージ配信を行うようにしています。
こうしたセグメント配信を実現できるのも、CRM PLUS on LINEを導入したことでLINEのID連携率※ が約80%まで向上し、Shopify上のデータをLINEのセグメント配信に活用可能になったからこそです。
※LINEのID連携率:LINEのID連携ユーザー総数 ÷ LINE公式アカウントのターゲットリーチ数(全配信の対象総数)×100 で算出。ターゲットリーチ数に対し、どのくらいID連携がされているかを指す指標。
「LINEはお客様にとって身近な場所のため、関係ない情報をお届けしないようにする配慮が大切」と考えているからです。
「生活の木」では、様々なお悩みに向けた、多様な商品を揃えています。お客様によって抱えているお悩みは違うのに、嗜好を無視したおすすめ配信ばかり重ねていると、「この企業は、私のことを何も考えてくれてないんだな」と感じさせてしまいかねません。
そうした体験をなくすために、お客様の属性や抱えているお悩み、過去に購入した商品などを元にセグメント配信を行うよう心がけています。
「生活の木」のLINE公式アカウントのブロック率を約5%と低く保てているのも、セグメント配信に注力しているからこそだと捉えています。
一例ですが、下記のようなセグメント配信を行っています。
①ECでの初回購入者向けの来店促進(本記事1章で紹介)
②お気に入り店舗・来店履歴を元に、店舗のイベント情報などを配信
③ポイントの保有状況を元に、有効期限切れのリマインドを配信
普段あまり訪れないエリアのイベント情報をお届けするのはノイズになってしまうと考え、「お気に入り店舗」や「来店履歴」を元にセグメント配信を行っています。
「お気に入り店舗」については、最大5つまで登録できるようにしました。「生活の木」のお客様は全体的にリピーターの方が多く、リピート回数の多い方ほど複数店舗でお買い物を楽しまれている様子が見られたため、「お気に入り店舗は1つでは足りないのでは」と考え、最大5つまで登録できるようにしています。

会員登録後に、「お気に入り店舗ご登録でポイント付与」のLINE配信をしています。
お気に入り店舗登録後のポイント付与や、お気に入り店舗の登録がされていない方へのリマインド配信は、Shopify Flowでワークフローを設定して自動化しています。

特定の店舗に関するメッセージをLINEで配信する際には、お気に入り店舗の登録内容だけでなく、最終ご利用店舗(来店履歴)のデータも合わせて活用しています。具体的には、「お気に入り店舗として登録されている4つの店舗の中に、最終購入店舗が含まれていること」を条件に配信することが多いです。
「お気に入り店舗」って、自分ではあまりメンテナンスしないデータだと思うんです。
例えば「大阪から東京に引っ越したけど、お気に入り店舗の登録は大阪のままになっている」というケースもあるのではないでしょうか。この場合、お気に入り店舗の情報だけを参照して大阪の店舗の情報をお届けしてしまうと、それはノイズになってしまいますよね。
そうしたノイズを避けるために、最終購入店舗のデータを活用しています。
Shopify上で一元管理している購買データを元に、顧客メタフィールドを上書きしていっています。原宿店で購入されたら「原宿店」、ECで購入されたら「EC」という値がどんどん上書きされていくイメージです。
オムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」を使って店舗での購入データもShopify上で一元管理しているからこそ、店舗・ECを横断した最終ご利用店舗の更新管理が可能になっています。
「気づかないうちにポイントが失効してしまっていた」という体験をなるべく減らすために、ポイント失効の1ヶ月前にリマインドを送っています。最初はLINEでは送らず、メールとモバイルアプリのプッシュ通知で送っていたのですが、1通で数百万の売上につながる時もあるほど反響が大きかったです。
「これだけ反響があるなら、LINEで配信しても配信費用対効果が見込めそう」とは考えていたものの、配信対象者がLINEのID連携者に限られるので、「まずはID連携数を1万人まで伸ばす」ことを目標にしてしばらく運用していました。CRM PLUS on LINE導入後、1ヶ月ほどで目標にしていた1万人を突破したため、LINEでの配信もスタートしています。
保有ポイントの管理には、Shopifyアプリ「どこポイ」を採用しました。「どこポイ」にも「CRM PLUS on LINE」にも、Shopify Flow上で使えるトリガーやアクションが備わっているため、ワークフローの設定が柔軟にできて助かります。

アプリ同士の相性を重視して選定しましたが、どのアプリもスピーディーかつ手厚いサポートで助かっています。「店舗でこういう問い合わせがあって…」という急ぎの確認にもすぐ答えてもらえるので頼もしいです。
管理画面もわかりやすく、触っていてストレスを感じることもありません。ポイントの失効通知など「こういう配信をやりたい」と思った時に、工夫次第で何でも実現できる設計になっているのが魅力だと思います。
◆関連記事のご紹介
「どこポイ」「Omni Hub」の導入・活用にフォーカスした記事も公開されています!ぜひ併せてご一読ください。
企画定例のような場はなく、現場メンバーそれぞれがアイデア出しから実装までやるパターンが多いです。
Omni Hub導入で店舗・ECのデータを横断して見れるようになったので、データを見ながら「この店舗ではこういう商品がよく売れているから、次はこういう施策をすると良いのでは」というアイデア出しが活発に行われるようになりました。思いついた施策は大体Shopify Flowで実装できるので、思いつき次第すぐ試して、結果が出て、その結果を元にまた次の企画が生まれて…という流れができています。
Shopify Flowをたくさん触っている“Flow職人”のようなメンバーがいまして。この担当者がワークフローを設定して、最終チェックは普段Flowを触っていないメンバーにお願いしています。設定内容を一つ一つ言葉で確認して、問題なければ実装という流れです。
社内でBIツールを活用し、ビジュアル的に分かりやすくしています。卸売やAmazonなどのモールを横断して分析することで、「この商品はモールで売れてるけど自社ECではまだあまり売れていないから、訴求次第で伸びしろあるかも」というような議論が生まれやすくなっています。
CRM PLUS on LINEの「店頭での会員登録時に、登録店舗を識別できる機能」を活用しているため、店舗ごとの登録状況の集計も可能です。

こうした分析ができるのも、ECカートをShopifyに移行して、Shopifyアプリで各チャネルの売上をShopify上に集約できるようになったからこそです。「大規模な初期投資なしで、アプリの月額費だけでここまでできるなんて、夢みたいな世界だ!」という話を社内でもよくしています。
ID連携ユーザーの75%以上が店頭で会員登録したお客様のため、やはり店舗スタッフが協力してくれていることが大きいと思います。

店頭での案内方法や具体的なオペレーションは、マニュアル動画を自作してわかりやすく説明しています。意識している点としては、実際に案内する店舗スタッフの疑問を解消することと、案内する意義までしっかりと伝えることです。
例えば「LINEは新規のお客様に手間なく登録いただくもので、アプリはリピーターの方におすすめするもの。それぞれ登録していただくことでお客様にどんなメリットがあって、生活の木としてもリピート購入につながる」という流れを、丁寧に伝えています

お客様の悩みや求めているものをより深く理解し、LINEを通じたコミュニケーションの改善に活かしていければと考えています。具体的には、アンケートデータを集め、回答を元にしたメッセージの出しわけなどに取り組んでいきたいです。
現状、アンケートは「生活の木」公式アプリ内で、Shopifyアプリ「Asklayer」を活用して収集しています。クーポンなどのインセンティブなしでも回答完了率が約90%と高く、ファンの皆様の温度感の高さを感じています。公式アプリ上でのアンケートと、LINE上でのアンケートでは回答傾向も変わると思うので、チャネルごとにコミュニケーションを最適化していきたいですね。
店頭での顧客体験をオンラインでも再現するという意味で、レコメンド配信も実施していきたいです。
店頭では、スタッフがお客様の悩みや求めているものを伺って、それに合わせた提案を行っています。オンラインでもなるべく同じ体験を提供できればと思い、閲覧履歴を元にしたレコメンドページをマイページに作っており、ここからお買い上げいただくお客様も多いです。ただ、マイページに導線があるだけでは気づかない方もいらっしゃると思うので、LINEでのレコメンド配信という形でもお届けできればと考えています。
※記事の内容は掲載時点(2026年1月)のものです。
CRM PLUS on LINEに関するお問い合わせやご相談など、お気軽にお問い合わせください。